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中国経済の衰退で消えた資源国の発展の夢

Posted on February 27, 2016 By 何清涟 No Comments on 中国経済の衰退で消えた資源国の発展の夢

何清漣

2016年2月6日

全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi Jun

https://twishort.com/0nTjc

中国が世界GDP第2位に躍り出る過程では巨獣のごとく全世界の各種金属、燃料、農作物を丸呑みし、アフリカ、南米から豪州まで多くの国家が自分たちの繁栄の夢の基盤を中国経済の持続する高速発展に賭けました。そして今や中国経済の衰退の災いは中国人自身に対してのみならず、何十もの各種資源を中国に売り込んできた発展途上国、全世界で資本の有利な投資先を探している先進国の投資業界に及んでいます。

今回は中国という大顧客を失って苦境にある資源鉱業国を分析してみます。

★中国は世界の資源と農産物の最大の買い手

20年間、中国は世界経済の中で劇的な役割転換を体験してきました。世界の辺境の国からいつのまにか一躍世界の多くの国々を牽引する「エンジン」になったのでした。これ「メイドインチャイナ」が各種の廉価な商品を製造したから、というのではなく中国が各種の需給によって多くの国家の経済発展を引っ張った、という意味です。

より具体的にいえば、いわゆる中国の「役割転換」は2度あって、一度は中国が遅れた農業国の人口大国から世界に廉価な製品を提供する「世界の工場」になったことです。そしてこれと時を同じくして次第に世界最大の資源と農産物の買い手となり、多くの国々が中国の膨大な需要によって経済を発展させ雇用を増加させてきたのでした。

現在、中国の「世界の工場」としての地位は急速に衰え、中国経済の加速的急下降に伴って、対中国原油、鉄鉱石、各種の鉱物原料輸出国家はまともに経済発展の衰退、雇用の縮小という苦境に直面しています。

中国がこれまでどれほどの「胃袋」を持っていたかを見るだけで、この影響の深刻さが伺えます。

2013年10月、中国は正式に米国の毎日624万バレルを追い越し、米国に変わって世界最大の石油輸入国になりました。2015年の「国内外油気業界発展報告」によると2014年の中国の石油輸入量は3.08億トンで、石油対外依存度は59.5%でした。

全世界の豚肉の半分は中国国民の胃袋におさまり2014年のEUの対中国豚肉輸出量はわずかに伸びて368700トンで中国輸入市場の65%を占めました。主にスペイン、デンマーク、ドイツ、英国です。

中国は豪州、米国、カナダから大量の小麦を輸入しています。米国農業省のデータでは1998年、中国は世界の4大コメ輸出国で世界の14%のシェアを握っていましたが、過去3年間では大量のコメの純輸入国となりベトナム、パキスタン、ビルマから積極的に水稲を輸入しています。

大豆は中国では植物油の基本ですが、中国の大豆消費量は世界の22%で、現在の主要な輸入元は米国、ブラジル、アルゼンチンの三ヶ国です。

中国経済の衰退は必然的に購買力の低下を招きますが、今のグローバル経済の元では影響を受けるのは自国のビジネスだけではなく、さらに多くの供給ビジネス、すなわち資源と農産品の供給国に及ぶのです。

★豪州経済の10年の繁栄と衰亡は中国ファクターで。

豪州と中国の経済関係は極めて広範に及び、中国は豪州から主要資源と原料を輸入していました。鉄鉱石、羊毛、鋼材、原油、アルミ、アルミ材などです。豪州は製造業はあまり発達していませんから、中国の重要な輸出先でもあり、紡績品、アパレル、軽工業製品を輸出しており、豪州は常に中国の輸出先ベスト10に入っています。

不動産とインフラ建設のピーク時には、中国の鉄鉱石需要は膨大なもので多くの国々が鉄鉱石の生産を増やしました。「2014−2018世界鉄鉱石業界市場と投資戦略分析展望」によると2002年の中国鉄鉱石輸入は1億トンを突破し、1.11億トンになり、それにつづく数年の輸入増加率はずっと30%以上で、2010年にいたってようやく緩まったのでしたが、それでも上昇を続け、2012年は鉄鉱石で7.44億トンと新記録でした。

疑問の余地なく中国ははやくから世界最大の鉄鉱石輸入国で鉄鉱石は18の国からきており、その8割は豪州、インド、ブラジルからでしたから、中国はこの三ヶ国の鉄鋼生産のエンジンだったというのは誇張ではありません。

西オーストラリア州は「BHP Billiton」、「Rio Tinto」「Fortescue Metals Group」という3企業があるところですが、これらの企業は数十億ドルを投じて坑道や鉄道、港を建設しオーストラリアの鉄鋼生産量を過去5年間で倍増させ7.17億トンにまで増やしました。中国はその最大の購買客でしたから西オーストラリア州は「中国の採掘場」と呼ばれ、中国経済繁栄の最大の受益者になりました。鉄鉱石原料州として西オーストラリアは中国貿易で10年間の経済繁栄を続けました。しかし、鉄鉱石の世界供給の新記録レベルに達したとき、中国経済の勢いが鈍って、鉄鉱石需要は停滞期を迎えました。鉄鉱石の価格は2011年に1トン190米ドルを記録したのを最後にいまでは7割値下がりして1トンあたり50米ドルでしかありません。これは政府の税収を減少させ小規模鉱山を閉山させ、数千人の従業員を解雇させる羽目になりました。

★アフリカの経済繁栄もはかない夢に

この10数年来、中国資本はアフリカに進軍し、中国のアフリカにおける投資はたいへんなものです。全世界の対米投資の総額は対アフリカへの6倍で、これは大多数の世界のビジネス界が発展した経済体に直接投資するのを選んでいることの反映です。しかし中国はアフリカ志向で、2013年末までに、米国投資が220億米ドルなのにくらべて、アフリカへの投資総額は260億米ドルにもなります。

2000年以来、中国はアフリカの最大の貿易パートナーとなっています。20世紀ん90年代、中国・アフリカ間の貿易増加は700%、2000年ー2012年には1000%、2000年の100億米ドルが2012年には約2000億米ドルになったのでした。

この時期は西側メディアとアフリカの人権組織の中国新植民地主義批判が高まったのですが、基本的にはアフリカ諸国と中国の経済往来の強化にはなんら影響がありませんでした。以下のデータがこの期間のアフリカの経済成長率の毎年の平均が20世紀の90年代の0.6%から2015年の2.8%に達しました。そのうち数カ国の受益が特におおきかったのは中国はアフリカへの直接投資のうちその半分以上を南ア、ザンビア、ナイジェリア、アルジェリア、アンゴラに投資したからです。2012年までに中国の対外直接投資の48億米ドルのうち20%が南アに投入されています。中国の対アフリカ直接投資額の上位5か国へは2004年の3.172億米ドルから2012年の112億米ドルとなり、増加率は35.5倍になっています。
サハラ以南のアフリカの経済急速成長は現地人に大きな希望を与え、あらたな反映の時代を迎えたと期待させました。こうした国家の経済はもう世界の原始的な資源にたいするきまぐれな需要などに依存する必要はなくなった、とさえいわれました。2014年末、アフリカ最初の中国基準による現代的な鉄道敷設がナイジェリアで完成し歓呼の声に包まれました。

しかし、中国経済成長の鈍化にしたがって中国のアフリカに対する大顧客としての需要は急速に減少しており、多くのアフリカの国々の経済もこれによって急速に悪化し、全アフリカの経済の先行きは厳しいものに変わってきました。特にアフリカのふたつの最大の経済体であるナイジェリアと南アフリカです。中国の2015年におけるアフリカからの輸入が40%近く減って、ナイジェリア通貨は今月記録的な安値となりました。中国への最大の鉄鉱石輸出国である南アは現在、鉱業、製造業、農業などの分野で低迷しています。アフリカ最大の経済体であり石油生産国であるナイジェリアは原油価格の崩壊に仰天、困惑しており通貨は大幅に下落し、ナイジェリアやアフリカのその他の国々の政府は中国が建設した大型プロジェクトの借款返済がさらに困難になっております。この通貨暴落と中国経済の低迷は大小様々な形で私企業に影響を与えています。

豪州もアフリカもいまや中国経済の回復を祈るような気持ちでいるわけですが、彼らがわかっていないのは中国経済の直面する多重の困難さ、つまり古い成長エンジンの力は消えてしまい、新しいエンジンはどこにもなく、国内の貧富の差は巨大なもので人口の約6割の人々の生活水準はやっと生きているだけのレベルで内需がひっぱるのは無理であり、かつて頼っていた不動産建設がうみだした鉄鉱石やアルミ材料などの金属需要も不動産の生産過剰によってもはやふたたびあのような商品需要はありえない、ということです。
中国の現実を考えれば、中国は経済不況下の「新常態」に適応し苦しい日々をおくる準備をしなければなりませんし、中国という大口需要国家に依存していた国々は、自己の経済発展の青写真をあらためて設計しなおしたほうがいいでしょう。自国経済発展をある国の短期的な大口需要に頼って将来の発展を夢見るというのは実は大変、脆いものなのです。(終わり)

拙訳御免。原文は;中国经济衰退,资源国发展梦碎 http://www.voachinese.com/content/heqinglian-blog-china-economy-20160205/3179547.html

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日文文章 Tags:世界の工場, 中国経済の衰退, 何清漣

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