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ザッカーバーグは「中国行きの最終列車」になぜ乗れないのか?

Posted on April 9, 2016 By 何清涟 No Comments on ザッカーバーグは「中国行きの最終列車」になぜ乗れないのか?

何清漣

2016年3月27日

全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi Jun

https://twishort.com/3enkc

Facebook創始者のザッカーバーグが中国に進出したがっていることは世界の誰もが承知の”秘密”です。そのために長年、毛沢東語録から習近平の著作まで読んで難しい中国語学習も頑張ってきました。最近ではその上、スモッグで悪名轟く北京で早朝ジョギングまでしてみせて「中国人と同じ空気を吸う」ほどの決心まで披瀝し、ついに中共総宣伝部のトップである劉雲山と親しく会見するまでの運びとなりましたが、しかし意外なことにはFBが大中国に進出するにはまだまだ険しい道がまっているのです。

★険しい道のり

3月24日、米国の経済メディアのクォーツは「Facebookが中国進出を果たせる唯一の道は中国政府の道具になることだ」(The only way Facebook enters China is as a tool of the government)という記事を発表し、Facebookが中国で許可を得るには北京側の三つの条件を満たさねばならないとしました。それは①中国国境内部でのデータはすべて中国のサーバーの上に置く。② 中国側の企業との合資経営 ③ 中国の法律及び政府部門が禁止しているUrlとアカウントへのアクセスを遮断すること、です。

では、もしザッカーバーグがこの三つの条件を飲んだとしたらどうなるでしょうか?

第一の条件を満足させたならば、第二のヤフーのようになるでしょう。かって中国人記者の師濤はヤフーの海外サイトに政府文献を発表したために2005年中国政府によって「国家機密窃取」の罪名で逮捕され10年の刑に処せられました。ヤフーは師濤に関する個人データや活動情報を当局に提供し、それが原因で師濤らが逮捕されたために、国際社会、とりわけ米国の各方面から広範な批判を受け、しかたなく2007年11月、米国下院の公聴会で創始者の楊致遠は師濤と、同様に逮捕された王小寧の家族に謝罪し、それから間もなく彼らの家族との協議を通じて訴訟で和解しました。「明鏡月刊」によるとヤフーは1700万米ドルを人道援助基金として支払い、その資金は被害者とその家族にかわってヤフーがヤフー人権基金会を運営することになったのでした。

十数年の中国のネット監視体制は今とは比べ物にならないレベルの低いものでした。それをおもえば中国政府がすくなからぬ「国家機密漏洩者」をふるいにかけることでしょうし、ザッカーバーグが中国人の反感など気にもしないとしても米国国内で非難されるでしょうし、そして支払わなければならない金額はヤフーより少なくはないでしょう。

第二の条件は「中国の企業との合同で」ということで、これは一見簡単のようですが、歴史の示す経験は要注意です。出したお金が無駄にならないように次の点をしっておかれたがよろしい。

;中国は1979年に最初の「中国合資経営企業法」をうちだし、1980年に第一の外資企業の合資会社ー北京航空食品有限公司ーを作って以来、これまでに十数万の合資企業が生まれました。これらの中には外資の力で巨大発展を遂げたものもあれば、数々の原因で最後には解散に至ったものもあります。うまくいったのは3割で7割が「離婚」で終わりました。外国企業は圧迫されることや、効率の低い中国国有企業が運営コントロール権を握っていることにうんざりさせられて合資形式をやめて独立運営にむかいつつあります。以上のデータは《案例篇:荆棘中前行 中外合资企业的成败得失》(《企业家日报》,2013年2月25日)からです。

第三の「 中国の法律及び政府部門が禁止しているUrlとアカウントへのアクセスを遮断」は、まず奥義を学びたければ、自ら去勢してこい、みたいな話です(金庸の武侠小説に武術の大家の宦官がいて、弟子を取る条件らしい。わしゃ知らんw)。Facebookが自ら”去勢”したら中国国内の新浪微博と比べて有利な点はなにもありません。それなしにどうしてFacebookが中国市場で新浪に勝てる保証がありましょうか?新浪が今日中国でトップにたっているのは網易や腾讯などとの過酷な競争を勝ち抜いてきたせいかなのです。

★北京の天秤では「国家の安全」は「友人の情宜」よりはるかに重い

ところで劉雲山がもう暖かくザッカーバーグを接見して、その願いを聞いたというのであれば、ではなぜいまだに「開けゴマ」の呪文が門を広々とあけてもらえないのでしょうか?劉常務委員はまさか中国の経済がふたたび輝きを取り戻すためには、目下まさに外国の力を借りる必要があると知らないのでしょうか?

いいえ、外資が次々に中国から撤退しているこのときに、かくも名声赫赫たる外資企業がなんとしてでも中国進出を願っているという事実が物語る「模範的役割」は決して小さなものではないということを劉常務委員はとっくにご存知です。でも、いま習近平総書記と劉常務委員は夜も昼もなく内部の危機を乗り越える苦労の最中だということをザッカーバーグはわかっておかなければなりません、。

そしてFacebookは自分がソーシャルメディアとして世界のあちこちしでかしたことが中国にとって「国家の安全に対する脅威」になっていることを反省せねばなりません。次にFacebookの歴史は「悪辣そのもの」であって、何度もおきた「Facebook革命」はエジプトのムバラク体制を覆し、香港や台湾でも習近平総書記に大変な迷惑をかけ、いまだに香港、台湾では中共が完全に前のように情勢を支配できないでいるということを反省せねばなりません。

というわけで、ザッカーバーグが中国人でさえやりたがらない数々のことー習近平総書記の著作を暗唱したり、北京の毒スモッグの下でジョギングしたりーしてみせたところで、Facebookの中国進出は中共と政府の安全にとってあまりにも重大なことであって、「友人への情宜」によって事を誤らせるようなことは許されないのです。もしおわかりでなければさらに説明しておきます。

習近平初期の近年の度重なる指示によれば、インターネット業界というのは国家の安全に関わるものなのです。2015年にできた「新国家安全法」が規定している国家の安全の中身は政治、文化、軍事、経済、科学技術領域、世界にも例のない宇宙までを包括しているのです。指折数えてみるならばFacebookは宇宙は別として残りの5大領域に関わっているのです。ましてやエジプト革命、香港の中心街占拠運動、台湾のヒマワリ運動の中でFacebookは組織化活動に使われたのですから、中共からみたらまことに「厄介ごと製造装置」なのです。こうした”前科”がある以上、ザッカーバーグがたとえ習近平総書記のお言葉を毎日お経のように唱えて暗記してみせて習近平を感動させて天の岩戸を開かせようとしても、中国側からは絶対に信用の置ける企業と合作させ、見張りをつけて監視して決して「偉大なる英明で光栄な、そして正しい共産党様」に厄介をかけるようなことはさせられないのです。

中共の目からみればこれは決して譲れない原則であり一線であります。たとえ「中国の古い友人」たるキッシンジャーが中国のインターネットに投資したいと申し出ても中共はその友情のために党を危険にさらしたりはしますまい。ましてやザッカーバーグはせいぜい「中国人の新しい友人」に過ぎないのですから、「古い友人」の資格をえるためにはまだまだ頑張らねばなりません。ザッカーバーグは「中国投資の最終列車」になかなか乗車できないでいますが、かといってこうした目にあった最初の例ではありません。ちょっと前には世界に有名なマードックも北京に何度もお辞儀をしたものですが最終的には北京の壁にぶつかりました。ですから今年がダメでもザッカーバーグがこうした努力を続けるならば、「至誠天に通じて」、いつの日にかひょっとすると「開けゴマ」になるかもしれません。(終)

拙訳御免。
原文は;何清涟:扎克伯格赶中国末班车为啥这么难?http://www.voachinese.com/content/heqinglian-blog-facebook-zukerberg-20160324/3254308.html

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日文文章 Tags:facebook, ザッカーバーグ, 中国で許可, 何清漣

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