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何清漣 ★武漢肺炎が引き起こした世界パニックは始まったばかり 2020年01月28日

Posted on January 28, 2020February 3, 2020 By minya-takeuchi No Comments on 何清漣 ★武漢肺炎が引き起こした世界パニックは始まったばかり 2020年01月28日

 武漢肺炎が引き起こした世界的なパニックは、まだ始まったばかりです。原因は二つあります。一つは世界各国に、すでに武漢から来た患者がいること。現在、次々に措置がとられていますが、有効に蔓延を防げるかどうかですが、専門家は慎重な見方です。

 もう一つには、このウィルスの出どころです。フランスで患者が発見されてから、仏メディアは、自国と中国科学院の武漢ウィルス研究所建設の技術協力を暴露し始めました。世界で最も権威のある医学雑誌「ランセット」は、1月26日に専門家の研究記事を掲載。中国がウィルスの出所と言っている、華南海鮮市場の野生動物からではないと指摘しています。


 ★流行状況の深刻さ

 アフリカを除く4大陸で相次いで患者が確認され、ウィルス専門家は大変憂慮しています。英・BBC放送1月25日の「武漢肺炎:無症状で伝染する恐れが流行阻止の難度を高めている」では、専門家の結論をこう伝えています。

 :新型コロナウィルスの特徴は、感染者自身に症状が出ない前に、他人に感染させること。SARSやエボラ熱は発症後、他人に伝染した。これは、つまり各国の国際空港で行われている現在の検査方法では、病人が検出できないことを意味する。

 ヴォイス・オブ・アメリカ(VOA)も同日、「専門家は『武漢ウィルスの感染者は2週間内に25万人を突破する』」と報じました。英国のランカスター大、グラスゴー大のウィルス研究センターと米国のフロリダ大学の4人の伝染病専門家の話を引用しています。1月23日に公表された最新研究報告の「2019新型コロナウィルス:流行病学の早期早慶と流行状況予測」の三つのデータで注目すべき点は

 ⑴ モデルの予測では14日以内(2020年2月4日)に、武漢のウィルス感染者人口は、25万人を超える。

 ⑵ 中国で最大規模のウィルス患者の爆発しそうな他の都市は、上海、北京、広州、重慶、成都。

 ⑶ 2020年2月4日までに、航空機を通じてウィルスが持ち込まれる可能性の高い国々は、タイ、日本、台湾、香港、韓国。

 だとしています。

 香港大学医学院は、1月27日、記者会見を開き、梁卓偉院長は、武漢肺炎の症状は依然として潜伏期にあり、武漢では4.4万人が感染していると予想しました。研究のモデル分析では、ウィルスの基本繁殖率2.13で、6.2日間で倍増する。全体の流行状況は、4〜5月がピークとみられ、6〜7月に次第に治まるとみています。
 
 ★世界に広がる武漢肺炎

 現在、武漢で爆発している新型コロナウィルスによる肺炎は、すでにアジア・太平洋地区、北米、欧州に広がっています。しかし、中国政府は、ずっと武漢の関連流行状況を隠してきました。

 最初の感染者が発見されたのは2019年12月31日。それが、1月21日に、都市封鎖を宣言するまでに、武漢在住の市民は、全中国と世界各国に拡散しました。春節と病気流行の影響です。この20数日に、500万人が武漢を離れ、900万人が市内に留まっていると周先旺・武漢市長が1月26日に公表しました。

 「武漢を離れた500万人はどこへ行った? ビッグデータが告げる」という第一财经ネットの記事https://www.cnbeta.com/articles/tech/936449.htm だと、香港、マカオ、台湾には、それぞれ香港,7078人;澳门,6145人;台北桃园,3696人;高雄,2698人;台北松山,1121人。

 武漢から一番多くが向かったのは、バンコクで、最大1万人以上が、武漢空港から出ています。二番目はシンガポールで、三番目が東京です。(日本には他にも国際空港がたくさんあります)。トップ20の10位はサンフランシスコで、3610人の武漢からの乗客がいました。

 中国大陸以外に、世界各国では、すでに10数カ国で患者が見つかっており、各国はそれぞれ対応行動をとって、ウィルス拡散阻止の努力をしています。

 アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の公式サイトでは、27日、米国内には、現在110人の新型コロナウィルス検査を受けており、そのうちの5人が陽性で、73人の検査結果がまだ公表されていません。

 同時に、ニューヨーク、ニュージャージー、バージニア、ロサンゼルスで、次々に新たな症例が確認されたというニュースがあります。検証の結果、これらはCDCが公表している5つの症例にはあてはまりませんでした。英国の衛生当局は、全国で武漢から来た2000人の乗客の行方を追っています。

 病疫の深刻さに基づいて、米国国務省は1月23日、武漢領事館の緊急要員を除く全職員とその家族に、直ちに政府派遣の航空機で帰国するように命じました。暫時、領事館は閉鎖です。続いて、日本、ロシア、韓国、フランスを含む多くの国家が相次いで、撤退計画を発表、またはその意向を伝えました。

 1月24日、米国上院は、新型肺炎流行状況と米国の対応問題に関して、係官から閉鎖状況を聴取しまし。フロリダ州の共和党のスコット上院議員は、政府に、米国国内蔓延の防止に向けて公共衛生の「緊急事態宣言」するように求めました。

 香港、台湾、マカオなども相次いで同様の措置を取り、暫時、中国大陸からの訪問を停止しました。しかし、すでに入国した人に対しては、はっきりした方針はきまっていません。

 これは日本を見習うと良いでしょう。武漢肺炎を伝染病リストに入れて、国籍やビザの種類を問わず、政府が無料で強制収容しました。人道的措置として、また自国の感染機会を少なくするために、日本は1月27日に宣言しています。

 ★武漢ウィルス実験室が国際的に注目

  武漢には国家級のウイルス研究施設があります。これができた時には、新華ネットが「中国で初めての最高級生物安全実験室、武漢に完成」(2003年07月25日)という報道がされています。

 記事によると、ウイルス研究施設のバイオセイフティレベルにはP1、P2、P3、P4の区別があります。武漢のP4ラボは、最高レベルで、2006年に完成、使用されていたといいます。

 2018年11月には、中国科学院高病原性ウィルス及び生物安全重点ラボ主任の石正麗女史は「コウモリコロナウィルスとその種間感染研究」は、高い評価を受けました。石正麗女史は、武漢大学、中国科学院武漢ウィルス研究所、フランスモンペリエ第二大学の学士、修士、博士号を取得しています。仏でん人脈も持っていますので、ウィルス研究所建設協力の橋渡しをしたのでしょう。

今年1月25日のRFI(フランス国際ラジオ)中国ウェブサイトによると、2019年12月に、武漢の新型コロナウィルスが海外に急速に拡大して以来、フランスのチャレンジネット には「仏中間の危険な関係」という記事が掲載されました。中国とフランスの間でP4級の研究所が作られた経緯が記されています。それによると、リヨンにあるP4(レベル4)のウイルス研究センターを見本に、中国が建設したとあります。

 この記事では、フランスは、世界でもウィルス研究では最先端にあって、2003年、、中国科学院は仏政府に、中国が同様のウィルス研究センター建設に協力を依頼。武漢ウィルス研究センターは、エボラ熱、クリミア・コンゴ出血熱、ヘニパウイルスの研究として許可になりました。

 しかし、フランスの専門家の中からは、中国がフランスの技術提供によって、化学兵器開発を懸念する声があります。また、フランス情報部門も当時、政府に警告を発していました。

 ある政府官僚は、記者に、中国側は10数年の協力の中で、何度も約束に違反した。最初は、武漢に一箇所だけ建設するといっていたのに、後になって、多くの研究所を作っていたことが判明。その中には、大変疑わしい研究所も存在した」と明らかにしています。

 さらに、もっと本格的な研究が、世界的権威のある英国の雑誌「ランセット」に掲載されました。中国側は、最初のウィルスは華南海鮮市場から出たと主張しています。

しかし、ランセットの1月26日掲載の「武漢海産物市場は、全世界に波及した新型ウイルスの源ではない可能性がる」では、中国側とは違った見方をしています。(Wuhan seafood market may not be source of novel virus spreading globally)

 それによると、最初に入院した41人の患者の状況を列挙。研究者は、最初の症例は12月1日に発病しており、報道と華南海鮮市場は無関係だとしています。研究者は「第一の発症者とその後の発症者間では、疫学的な関連が見つからない」としています。

 彼らのデータによれば、41例のうち、13例は華南海鮮市場と無関係だとしています。これに対して、米・ワシントンのジョージタウン大学の疫学専門家ダニエル・ルーシーは「13例が無関係というのは、かなりの高い比率だ」と述べています。

 サンディエゴ のスクリプス研究所の進化生物学者のクリスチャン・アンダーソンは、ランセットの記事で、2019-nCoVウィルスのシーケンスを分析。ウイルスの起源をはっきりさせようとしています。

 結論は「誰かが市場の外で感染して、その後、市場にウイルスを持ち込んだというのが、私たちが考えた三つの可能性の一つ。それなら私たちのデータとも一致する」と述べています。他の二つの状況とは、感染した動物の群れか、あるいは一匹が市場に侵入した、というケースです。

 アンダーソンは、1月25日のウイルス学会で、2019-nCoVの27の遺伝子組成を分析しました。その研究によると、10月1日にはすでに、共通の先祖を持つウイルスが存在した、といいます。

 最近の、ウイルスの源に関する報道では、ワシントンタイムズ(福島香織さんの「福島香織の中国趣聞 NO.50:新型肺炎ウイルスはバイオ兵器?)によると、「ウイルス禍にある武漢の二つの中国生物化学兵器関係の研究所」という記事が存在。直接、武漢肺炎とこの二つの研究施設の関係を指摘して、結論に近い書き方をしています。

 2019年、中国の国際イメージは、香港の反送中デモや、米・中貿易戦争の過程で問題化したスパイ問題、紅色浸透問題など、とっくに深いダメージを被っています。経済的にも深刻な困難に遭遇中です。

 武漢肺炎という巨大な「ブラック・スワン」(思いがけないトラブル)の出現は、中国のイメージと経済に、ダブルパンチの重い打撃となるでしょう。「世界の指導者」になる野心満々だった中国(中共)は、また「「韜光養晦」とうこうようかいに戻らなければならないかもしれません。(終わり)

 原文は:https:何清漣專欄:武漢肺炎引發的全球恐慌才剛開始

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これまでの何清漣さんの論評の、翻訳はこちら。「拙速」でやってますので誤字、脱字ご勘弁。(電子本の方は校閲して直してあります。多分w) なお、お気付きの点がございましたらお知らせください。ツイッター → @Minya_J。

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