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★武漢肺炎禍の原因―― ラファラン元仏首相の罪 2020年04月29日

Posted on April 30, 2020April 30, 2020 By minya-takeuchi No Comments on ★武漢肺炎禍の原因―― ラファラン元仏首相の罪 2020年04月29日

 今回、  西側諸国に深刻なダメージを与えた武漢肺炎禍ですが、  武漢が都市封鎖される前から、  フランスでは、  陰に生物化学戦争があることを認識していました。  今、  疫病禍の責任を追及すると公言してるのですが、  自信のほどはさっぱり感じられません。  なぜでしょうか? 

 武漢P4研究室のウイルス感染センター長の石正麗(フランス留学で武漢P4ラボの設立に尽力したと言われる)が奉職していた武漢ウイルス研究所は、  設立から次第に充実発展していったのは、  皆、  歴代フランス政府が、  繰り返し協力してきたからでした。  とりわけ、  中国とフランスの協力でできた武漢ウイルス研究所プロジェクトを推進してきた 元首相ジャン=ピエール・ラファランは、  大変な「功労者」なのです。 

 ★ウイルスの武漢起源は、  国際生物科学研究者の共通認識

 武漢ウイルス研究所が今回のウイルス漏洩の源で、  中共は、  1月中旬に軍部の首席生物化学専門家の陳薇少将を武漢に派遣し状況を調査させ、  半月後に正式に軍部が接収しました。  この行動は、  実は大変はっきりと、  世界の懐疑と非難、  ネット上の各種のデータが、  根も葉もないわけではないことを示しているのです。  そして、  中国側は、  ずっと各種の手段を通じて、  武漢ウイルス研究所が、  この疫病禍の加害者という立場を、  切り離そうとしてきました。 

 話題は色々あって、  ニュースのまとめも山ほどありますが、  ここでは、  興味深い二つの話を挙げておきます。 

 第一には、  米国のラトガーズ大学の生物学者のリチャード・アイブライトがBBCの取材に答えています。  彼は、  科学雑誌の「ネイチャー」で、  中国科学院武漢ウイルス研究所のコウモリのウイルス実験に注目していました。 

 彼は「遺伝子の解析でわかるのは、  今回流行爆発したウイルスと、  同研究所が2003年に雲南のある山で採取した洞窟のコウモリのコロナウイルスであるRaTG13が極めて似ているということで、  全遺伝子の96.2%が共通している、  と言います。 

 「これが意味するのは、  このウイルスは二カ所で知られているということだ。  雲南の洞窟と同研究所のラボ内だ。  …それは2013年に同研究所に保存されて今日まで存在した」。  この取材で、  彼は武漢のラボから漏れた可能性は排除できないことを強調しました。 

 ウイルスが武漢のP4実験室由来だというのは、  基本的に国際生物化学ウイルス研究界では共通認識になっています。  4月16日、  2008年ノーベル医学賞受賞のフランスのウイルス学者Luc Montagnier教授は、  医学専門メディアの取材に、  ウイルス遺伝子の研究によって得た数学モデルを使って、  新型コロナウイルスがエイズウイルスの遺伝子を持っていることを発見しました。  このウイルスはコウモリのコロナウイルスの基礎の上に制作されたもので、  その後、  実験室外に偶然、  漏出したものと見ています。  海鮮市場から出たという説は、  作り話にすぎないと。 

 肖波濤・中国武漢華南理工大学生物学科・工程学院教授は、  どう大学のネットに、  英文のレポートを発表。  武漢には二つのラボがあり、  華南海鮮市場から30km離れたP4級の中国科学院武漢ウイルス研究所の他に、  海鮮市場から280mの武漢市疾病予防コントロールセンター(WHCDC)があり、  同センターでは、  病原体の分別や収集を含む動物研究が目的だとしていると指摘。 

 レポートでは政府の資料を引用してWHCDCは、  湖北省から捕獲してきたキクガシラコウモリを含む155匹のコウモリや、  浙江省からの450匹のコウモリがいると書いています。 

 同研究所の研究責任者は、  2017年から2019年の間に、  メディアの取材に大して、  2度の事故があったことを明らかにしている。  一度は、  コウモリに襲われて怪我をしてその血が自分の皮膚についたことで、  2週間自己隔離したこと。  一度はコウモリの小便がかかって自己隔離したこと。 

 肖波濤の論文は2月に発表され、  RFI(フランス国際ラジオ)中国ウェブサイトに「学者が武漢研究センターからのウイルス漏洩の噂は根も葉も無いことではないと明かす」(学者披露病毒洩漏自武汉研究中心之说并非空穴来风)でしか言及されていません。 

 肖波濤教授の論文に対して、  WHCDCは回答をしていません。  しかし、  ウイルスの発生源が武漢で、  宿主がコウモリであって、  武漢の二つの実験室のどちらにもあったこと、  新型コロナウイルスの発生源が中国だという点は、  国際生物化学界の共通認識になっています。  違う移転は、  事故だったのか、  偶然の漏洩だったのかという点です。 

 中国国家衛生健康委員会高級専門家グループのリーダーで、  工学院院士の鐘南山は、  広州市でのブリーフィングで、  「病気の流行は中国から始まったが、  ウイルスの起源が中国とは必ずしも言えない」と発言しました。  こうして、  ウイルスの起源を外国に押し付ける「理論的基礎」を作ったのが2月27日でした。  そして「戦狼」外交官の趙立堅が、  ツイッターで米国軍人が2019年10月の世界軍人オリンピック期間中にウイルスを中国に持ち込んだと書き込んだのが3月12日でした。  こうして、  ようやく中国政府は、  ウイルス国外説を唱えるようになったのでした。 

 ★武漢P4研究所はフランスが協力

 フランスが中国がラファラン首相時代に正式に設立された「武漢ウイルス実験」の立ち上げに協力したことは周知の事実です。  2019年10月、  フランスの雑誌「チャレンジ」のジャーナリストであるアントワーヌ・イザンバード氏は、  著書『France-China: Les Liansons dangereuses(フランス・中国の危険な関係)』の中で、  P4ウイルス実験室を建設するための中仏協力について語っています。 

 ラジオ・フランス国際放送は 1月25日(中国・武漢市が閉鎖された翌日)に、  「武漢ウイルス研究所における中国とフランスのP4協力をめぐる論争の理由」を、  4月23日には「武漢P4研究所:フランスが建設に協力した後、  追い出された」を掲載しました。  P4研究所建設におけるフランスの中国支援の状況と、  この問題をめぐるフランス国内での論争について詳述しています。  興味のある方は原文を読まれると良いでしょう。 

 ★武漢ウイルス研P4ラボとフランスと中国の連携には不可解な点が多い。 

 
 1.武漢ウイルス研P4ラボ建設協力の危険性は、  フランス政府が支援を申し出た当初から認識されていました。  当時、  フランスは輸出規制がそれほど厳しくなかったため、  中国にP3移動式研究所を設立することを支援しました。 

  しかし、  その用途に関する中国の説明は極めて不透明でした。  中国は、  SARS後にフランス政府がラファラン時代に資金提供した複数のP3研究所の動向をはっきり説明するのも拒否しました。 

  フランスの専門家は「P4は、  原発使用済み核燃料処理工場のような最近の原子爆弾のようなもの」と認識していました。  でも、  中国はP3と同様の方法でP4ラボを運用すると予想され、  慄然としたといいます。  そこで、  フランスの細菌戦の専門家たちが反対し、  SGDSN(フランス国防・国家安全保障総局)は、  中国の不透明な運用では、  P4ラボが生物兵器に使われるのではないかと懸念していました。  しかし、  それでもフランス政府は協力を推進したのでした。  これが問題なのです。 

 2.共同研究に携わったフランスの専門家は、  「書面の保証はある。  が、  それが施行され、  尊重されるかどうかはわからない」とわかっていました。  フランスは、  不利な立場にあると感じたアラン・メリューは2015年、  2国間委員会の委員長を退き、  北京のラジオ・フランスの記者団に対し、  「フランスの技術援助を受けて開発されたにもかかわらず、  非常に中国化されたツールとなっているので、  我々はP4の共同議長を中国側に譲った」と語っています。 
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 武漢ウイルス研究所から、  フランスの研究者がいなくなっても、  技術面での中仏協力は続いており、  活動は継続しています。  研究所は、  2015年1月に発足し、  2016年6月16日には、  マクロン大統領の北京訪問に合わせて、  「P4先進バイオセーフティ研究所」の受け渡し式には両国の代表が共同で参加し、  2018年1月に正式に起動しました。 

 当初から中国との協力の危険性を認識し、  しかも中国側から途中で排除されたフランスが、  この協力をそれでも進めて来たのは、  中国と極めて親密な関係にあり、  北京から「中国人民の旧友」と見られていることが大きな理由の一つでした。  ラファラン元首相がこの非常に危険なプロジェクトを推し進めているのは、  自分が中国に巨大な個人的利権を持っていたからでした。 

 ★「グロバール化1.0」の「国際的回転ドア」

2020年1月、  フランスのメディア『エクスプレス・ウィークリー』は「ラファランの中国物語」と題した記事を掲載。  中国での活動と中国政府の重視ぶりのほか、  引退したラファランの中国でのフランス企業のための仕事(コンサルティングや広報)と、  彼自身の莫大な利害関係を浮き彫りにした記事を報道しました。 

:ラファランは中国に30の工場を持つフランスのグループ「プラスチック オムニウム」の取締役でした。  ラファラン自身の財団も持っており、  中仏貿易専門家は記者団に対し、  ラファランがフランス国家に仕えているのか自分自身に仕えているのか分かりかねると答えました。 

 2019年9月、  習近平は「中国人民の旧友」であるラファランに友好メダルを授与しました。  11月には、  ラファランは中国に関する新著『チャイナ・パラドックス』出し、  フランス国内のラジオ局のリスナー向けの質疑応答番組でインタビューを受けています。 

 多くのフランス人はSNS上で、  ラファランの中国に対する立場を疑問視し、  新疆や香港の悪質な人権問題を避けていると批判し、  一部のリスナーはラファランが中国のために対外プロパガンダを行っているのではないかと疑問を呈することさえありました。 

 中国のメディアで検索すると、  ラファランが中国を訪問し、  様々なイベントに参加したというニュースがあちこちに流れています。  中国の国慶節70周年記念日や、  イベントでは、  ラファランは、  常に様々な中国への褒め言葉をおくっています。 

 一方、  フランスの週刊誌『Valeurs actuelles』(現代の価値観)は、  2018年にさかのぼってオピニオン記事を掲載し、  ラファラン元首相の中国との密接な関係が、  フランスの内部安全保障総局(DGSI)の目に留まったことに言及しています。 

  記事によると、  ラファランは、  その影響力によって欧州と中国のパートナーシップを発展させ続け、  「プラスチック オムニウム」の中国持株会社の特別取締役、  フランス・中国財団のメンバー、  中欧国際ビジネススクールの教授など、  中国が関与する企業や財団、  大学で要職に就いているとも書かれています。 

 公務員が退職・退官して企業や学校に就職する現象を、  欧米の行政倫理の専門家は「回転ドア現象」と呼んでいますがラファランの例は、  グローバリゼーション1.0のトランスナショナル回転ドア現象です。 
 ラファランは地位を利用して、  欧米のバイオセキュリティ倫理に違反するこの大事件で中国政府を助け、  その見返りとして、  中国政府から多額の報酬を受け取ったのです。 

  ゲルハルト・シュレーダー前ドイツ首相も、  2005年に退任し、  そのままガスプロムのバルト海パイプライン子会社の監督委員会役員として働いていたこともあり、  これは一つだけの事例ではありません。 
この「国際的な回転ドア」は、  ドイツ社会のあらゆる分野から怒りと非難を引き起こしました。  この例は、  グローバリゼーション1.0の「回転ドア現象」でした。 

 4月 27日現在、  フランスの武漢肺炎患者の死亡確認者数は 22,856 人。  武漢における肺炎ウイルスの発生源の情報が徐々に明らかになってきている中で、  フランス政府、  特にラファランは、  発生源を突き止められれば、  責任は免れないとしています。 

  彼の動機は確かに中仏友好のためではなく、  むしろ、  中国が生物兵器廠にすることを知っていたにもかかわらず、  政治的投資として、  このP4研究所の建設を支援した。  彼の目的は果たされましたが、  世界は何十万人もの命でその代償を払ったのです。 

 武漢肺炎の世界的な惨劇に対する世界の反省は、  まだ始まったばかりです。  回転ドア現象を無視すると、  反省は上っ面だけのものになってしまうでしょう。  「回転ドアをくぐる資格」を持っているのは欧米の要人です。 

  民主制度は任期制があります。  もし政治家が目先の利益で動けば、  その報いは後継者が負う羽目になります。  それを防ぐには、  パンドラの箱を開ける危険を十分承知の上でもやってしまったラファランのようなことはしない気持ちを持つ政治家の存在だけなのです。 
フランス人がラファランを見逃すならば、  自分たち自身に対する無責任となるでしょう。  自国民の命を大切にしない国では、  すべての人権スローガンは、  明らかに偽善となるのですから。  (終わり)

 原文は:武肺疫祸溯源:全球化1.0后面的跨国旋转门 

これまでの何清漣さんの論評の、翻訳はこちら。

過去のものはウィンドウズやMacのサファリでは、句読点が中央配置になります。Macのchromeがおすすめです。なお、「拙速」でやってますので誤字、脱字ご勘弁。(電子本の方は校閲して直してあります。多分w) なお、お気付きの点がございましたらお知らせください。ツイッター → @Minya_J。

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