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★スウェーデンの秘密 — コード291ファイルとは★2017年2月23日

Posted on February 23, 2017March 2, 2017 By minya-takeuchi No Comments on ★スウェーデンの秘密 — コード291ファイルとは★2017年2月23日

 2月19日、英文メディアがこぞって皆「スウェーデンでは昨晩、事件はなかった」と報じました。私はなんだか変なニュースだなあと思ってググって見てやっと、トランプ大統領が2月18日にフロリダ州のオーランド・メルボルン国際空港の格納庫で行われた集会で「昨夜、スウェーデンがテロ攻撃を受けた」と「不正確な情報を流した」ということに関連したニュースだと知ったのでした。(*日本語ではハフポストが「トランプ大統領、就任1カ月で成果強調 でも「昨夜、スウェーデンでテロ攻撃があった」と偽ニュース流す」と報道したのが代表的。)

 スウェーデン政府も自信満々に米国政府に抗議し説明を求めました。しかし不幸にも2月20日、スウェーデンのストックホルム郊外のRinkebyで、警察が移民の麻薬販売者を逮捕しようとして、難民が干渉し火炎瓶を投げつけるなど、「まるで戦場のような現場」と言われる暴乱事件が発生して、警察が銃を使用するしかありませんでした。これで、たった今さっき、「スエーデンの治安は良好である」とうそぶいていた当局と、メディアはトランプ演説の揚げ足をとって喜んでいた浮かれ騒ぎをやめるしかなくなったのでした。http://www.cnn.co.jp/world/35097093.html?tag=top;topStories
 実はスウェーデンと西側メディアはスウェーデンの現状を別に知らないわけでもなんでもなく、ただ「トランプをやっつけろ」というこれまでの習慣に従って、現状を見て見ぬ振りをしてみせただけの話なんです。

 

スウェーデン政府が隠す事実とは?

 トランプ大統領はフロリダ州の集会で支持者に演説した際、一部の欧州のテロ攻撃のリストを示して、「Look what happened in Sweden last night!」と言ったのでした。しかし、17日の夜にはスウェーデンでは何事も起きておらず、問い詰められてトランプは19日午後にツィッターで、あの話の元ネタは「FoxNews」のスウェーデン移民の報道だったと言いました。メディアは大喜びで、この話を「スウェーデン、流れ弾に当たる」とし、さらに北欧の秩序がいかに安定しているかをとうとうと述べる人もいました。
スウェーデンの外務大臣のMargot Wallströmはトランプの演説を聞くや、直ちに民主と外交は私たちが科学や事実、メディアを尊重することを求めている、として、トランプと「FoxNews」の移民/難民犯罪のドキュメンタリーニュースにデータで反論しました。それは、スウェーデンで最近起きた暴動は2010年で容疑者一人死亡しただけ。16万人の難民を受け入れた2015年は犯罪は増えた2005年の水準であり、強姦事件は12%減少した(After Trump’s ‘Last night in Sweden’: Here are the errors in Fox News’ report on Swedish immigration)としました。

 トランプ大統領の、スウェーデンの移民受入政策は既に失敗しているという言い方に対しては、ワシントン駐在のスウェーデン大使館は19日に「我が国の移民と融合政策が米国の行政当局者にインフォーメーションを提供することを期待する」と述べました。

 今回の西側メディアとスウェーデン政府、役人たちは小賢しくも、2月17日の夜テロは無かったということばかり強調して、スウェーデンでは現在、婦女暴行事件が激増していることや、16万難民中、たった500人しか就職できていないという真っ暗な現状についての言及は避けています。女性の権利擁護は最高の任務とする同国政府はあえて「スウェーデンの99.7%の難民が失業中」という現実の中で現れている状況、例えば、難民に輪姦されたスウェーデン女性のことがフェイスブックで中継され、この「社会的融合の模範国家」で広範な討論を巻き起こしたことや、1975年にスウェーデン社民党が移民に大々的に門戸開放したあと、犯罪率が300%増加し、強姦犯罪は1472%増えたことや、仕事のある難民は494人で、99.7%の難民が失業していることなどに目を向けようとはしないのです。(出典;Schweden: 99,7% der Asylwerber arbeitslos)

  

2.20 リンクビー事件がトランプ予言を実現

 スウェーデン政府が米国にトランプ演説についての釈明を要求して1日もたたないのに、ストックホルム西北郊外のリンクビーという小さな村で起きた暴力事件は、スウェーデンメディアと政府の面目を丸つぶれにさせてしまいました。この住民数1万5000人ほどの小さな村の9割は移民かその子孫です。今回、警察が地下鉄内で逮捕した麻薬販売人がここの住民だったことから移民暴動が発生しました。30~50人の暴徒が10数両の車両をもやし、商店を襲い、警察に投石し警察官数名が負傷しました。2010年6月にもここで警察を攻撃する事件が起き、2016年には住民が取材におとずれた外国人記者を襲撃する事件が起き、こうした理由から、この地域はスウェーデン人からは「行かないほうがいい地域」とみなされています。

 今回の暴動では、「スウェーデンでは暴動は昨晩はなかった」と書いていたメディアが「現場はまるで戦場のようだ」と表現しました。「シカゴ・トリビューン」紙は関連記事でユーモラスに「スウェーデンについてのトランプ発言が世界から非難された二日後に、ストックホルム郊外の移民地域で暴動が起きた」と書いています。

 ドイツの「フランクフルター・アルゲマイネ」紙は「トランプの言動がスウェーデンを揺るがす、テロ?マリファナでも吸ったのか?」とトランプ発言を嘲笑ったのですが、2日にもならないうちに暴動がおこってしまい、どうしていいかわからなかったようです。「スウェーデンの騒動—(Krawalle in Schweden Jugendliche randalieren in Stockholm)という記事では、「これがトランプがでっちあげたスウェーデンについての発言がいうところの事件かも」と書いていました。英語のツイッターでは「トランプの『昨日の騒乱』は存在しなかったが、まさしく将来起こることの予言としては正確だった」と冷やかしていました。

   

スウェーデン政府の「コード291ファイル」と「ヘイト発言罪」

 スウェーデンではこんなに多くの強姦・麻薬販売、暴力事件が起きているのに、政府はどうやって自国民にこうした情報を知らせないで済ませていられるのか?それが強姦、攻撃、テロ報道を秘密にできる「コード291ファイル」》(CODE 291: SWEDISH POLICE COVER-UP THOUSANDS OF CRIMES INVOLVING “REFUGEES”, Rapes, assaults, terror threats kept secret,Feb.5, 2016) だと言うのです。

 この文章はスウェーデンのメディアの「Svenska Dagbladet」のニュースなのですが、スウェーデン警察が5000件以上の事件を秘密扱いしているとあります。そして、2015年10月から4カ月内に、スウェーデンでは難民による暴力的襲撃事件が559件起きており、194件の呪撃事件、4件の強姦事件、2件のテロ事件を含む5000件以上になっており、その全ての事件が警察規則291号によって公開されないことになったと言います。スウェーデン警察は2015年10月から(ちょうど、欧州難民の潮流が始まった時期)。この他、警察も命令を受けており、外国人がからんだ犯罪の情報は公開してはならない、とされています。これは人種差別主義者だと見られないためです。この記事によると欧州連合のメンバー国家には多くが同様の規定を設けているそうです。

 警察規則291号に関しての報道は、2016年12月8日のドイツ放送局の「スウェーデン難民犯罪 メディア封じ」と言うのがありました。それによると、ドイツでは不必要にメディアが容疑者の国家背景に言及することはしないのに対して、スウェーデンではさらに厳しく、難民がかかわったすべての事件について警察は発表してはならないことになっていると言います。そしてこの規定はスウェーデン国内でも論議があるとしています。

 犯罪者の種族原籍などについて公開しないやり方は、2005年に始まりました。スウェーデン犯罪予防理事会(BRÅ)が2005年の統計で対象は1997年にスウェーデンに住民登録した15歳から51歳を対象にした住民の1997年から2001年の警察の全記録の犯罪を研究したレポートがありましたが、それが容疑者の国籍的な背景のレポートとして、両親がスウェーデン人かどうかについて記録した最後のもので、これ以後、公開されたレポートには、容疑者の出身地についてはかかれなくなりました。(Brottslighet bland personer födda i Sverige och i utlandet)

 もし、こうした秘密保護規定に反して、内部の人間が外に情報を漏らしたらどうなるか? スウェーデン政府は「ヘイトクライム罪」を制定しました。その対象となったのがベテラン警察官でした。2月3日、Örebro警察のPeter Springareが、規則に反してFacebook上で、自分が一週間で暑かった事件の強姦、強盗、殺人で犯人の名前がみなモハメッド、アリ、アリ、モハメッド…だとぶちまけた彼はÖrebro警察の悪性の犯罪事件を受け持つ小隊長だと身分を明かしていました。そして「もう実際、クタクタだよ。私がこれから書くことは『ポリティカル・コレクトネス(しょ数差別などをなくす政治的に正しいとされる立場)』的には反するだろう。こんな話をすると仕事を失いかねないわけだ。公務員としての規則では、納税者にこんなことをはなしちゃいかんことになっているからね」と言いました。こうした事件は、スウェーデンの国家犯罪予防委員会と左派政党が公開討論の中で話してはならないと言ってるのです。

 2月9日のメディアによれば、この47歳の警察官は、ヘイトスピート罪の容疑で当局の取り調べを受けているそうです。(Swedish Cop Who Spoke Out About Migrant Crime Investigated For “Hate Speech”)

 

自分たちに知る権利があることを忘れてはなりません

 スウェーデンは世界に名高い高福祉の社会民主主義国家の模範ですが、しかしこうした特定の情報を隠そうとする点では中国政府と似たようなもんです。まず政治的な法律で関連情報を抑え込み、あえて命令に背くような人々が出てきたら「ヘイトクライム」だなどと言って取り締まるわけです。

 こうした全ては、トランプ大統領の2月18日の発言の前に起きたということにご注目ください。ネット上のスウェーデンでの強姦事件の多発、スウェーデンでの移民/難民による犯罪が頻発していること、政府とメディアがトランプ発言に対して平然として入られたことは、こうした情報が存在していたからではなく、トランプがアメリカ大統領だったからこうしたことを発言できたのです。スウェーデン人はトランプ大統領の発言に大いに腹を立てたを言われますが、私は少し冷静になって、さきほどあげたPeter Springare氏のFacebookをご覧になって、この警察官が言うように「スウェーデンはずっと童話の中の世界に生きてきた」と言います。ですから、そこから出て、民主国家が保証する人民の知る権利を行使して、自国政府に「コード291ファイル」の事件を国民に公開するように要求されたらいいと思いますよ。スウェーデン人はこういうお国柄の自分の国に住んでいるのですから、よそから悪口を言われたら怒りますよね。でも、もっと大事なことは自分たちの足元で何が起きているのかを忘れないことでしょう。

 1974年にドイツキリスト教民主党に入党し、1990年からずっと連邦議員を務めてきたErika Steinbach女史は、党首のメルケル総理が難民政策としてやったことが不満だとして1月15日に党を抜けました。ツイッター上で「事実は左でも右でもない。事実なのだ」と書きました。この言葉はスウェーデン政府やイデオロギー優先で事実を見ようとしない人々への警鐘です。

 一つの国家に暮らす最低限の常識とは、「その国の治安や刑事事件がある特定のグループによって乱されるにもかかわらず、その政府がこの事実を隠蔽するならば、その政府は極めて無責任です。もしメディアがそうした事実を報道しないのならば、深刻な怠慢ですし、自由なメディアとは言えません。公民がこの点を回避するなら、愚かな盲従と言うべきです。政府が人民の論議を封じれば言論管制です。具体的な社会メンバーが他の人の言論を禁止するならそれは他人の言論の自由に対する干渉です。(終わり)

 本文のドイツ語資料は、ネット友達の野罂粟@WilderMohn女史の強力によるものです。スウェーデンの資料はネット友の散装薄荷糖‏@MarkSpearmintの提供してくれたものです。ここに感謝を)

 
 原文は;“代码291案卷”中隐藏的瑞典 http://www.voachinese.com/a/heqinglian-blog-sweden-20170222/3735780.html
 「中国2015 何清漣」 電子ブック発売中。何清漣さんの「中国2015」表紙

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